【Blog】なぜ、カンボジアに病院を?

ジャパンハートの活動は2004年にミャンマーからスタートし、今ではカンボジア、ラオス、災害時にはフィリピン、インドネシア、タイとアジア各国へと広がっています。

多くの方々のご支援のもと、子どもたちに医療を提供してきましたが、がんや心臓病などの重病に立ち向かう子どもたちを救うことができずにいました。

理由は国によってさまざまです。

ミャンマーでは、国の規制で抗がん剤は国立病院のみ使用が許され、外国の医療チームは入手が不可能です。ラオスでは、日本からの直行便がなく、首都から遠い山岳地帯の貧困地域に医療チームの長期滞在や派遣が困難というインフラ面で厳しい状況があります。

そこで、ジャパンハートはアジアで最も柔軟性のあるカンボジアに、医療活動のハブとなる病院をつくりたいと考えていました。2016年には念願の病院が完成。さらに2018年には「子ども病院」を増設することができました。

カンボジアは、2000年まで内戦が続いていた国です。各国からの援助もあって順調に経済成長を遂げていますが、医療面においてはまだまだ厳しい環境におかれています。

医師の数は国民10万人に対して23人、看護師は79人(日本:医師220人、看護師420人)と、ASEAN加盟国の中では最も少ない人数です。医療者の育成も急務な課題です。

日本やアジアの活動地と連携を図りながら、カンボジア人医療者の育成、そして、貧しく医療を受けられない重病の子どもたちを集約的に治療できる体制を整えていきます。日本人医療者からの知識や技術の普及に留まらず、「患者に向き合う姿勢」や「こころ」を伝道していくことも、アジアの未来につながる大切なメッセージになると思っています。