【Blog】 夜中の緊急対応と「酸素マスク」

今日は夜勤で対応した緊急の患者さんと、子ども用「酸素マスク」が活躍したお話です。​

夜勤をしていると、一晩で1~3人の患者さんが緊急で来院します。
交通事故や喧嘩によるケガや、農薬やガソリンなど危険物の誤嚥(ごえん)など、症状はさまざまです。

「えっ、何でそんなものを飲んでしまうの!?」
と驚きますよね。でも、カンボジアではありえない話ではないのです。​

​カンボジアでは、農薬やガソリンをペットボトルに入れて置いておくことが多々あります。
病院の近くのお店でもペットボトルに入れて、ガソリンを売っています。​

大人よりも子どもの誤嚥が多く、症状は何をどのくらい飲んだかで変わってきますが、吐き気、嘔吐、腹痛、血液が循環する心臓と血液への影響や、ひどいものだと、意識レベル低下や、呼吸に障害が起こります。​

先日もいつも通り夜勤をしていると、お父さんとお母さんが、3歳と11歳の子どもを抱えてきました。11歳の子は、ぐったりはしていましたが、体温、脈拍、血圧、呼吸などには問題はなかったので、点滴をして様子を見ることになりました。​

しかし、3歳の子は明らかに状態が悪く、意識のレベル低下と呼吸が困難でした。どこに異常があるのか急いで調べると、血中の酸素が平常時よりも少ない状態に。まずは、呼吸状態を改善するために、酸素マスクを使って、酸素を投与しました。投与し始めると、徐々に意識も戻り始め、血中の酸素の量も増加してきました。

泣いたり暴れたりして酸素マスクが外れると、すぐにまた酸素の量が減って意識レベルも下がってしまうという状況でしたが、医師の到着を待つ間、点滴を確保する間、さらに、より最適な治療を行える別の病院へ搬送する間、酸素を吸うことができたので、子どもの生命を守ることができました。

今回大活躍した子ども用の酸素マスクは、ご寄付でいただいた大切な医療アイテムです。大人用では、子どもの顔や口のサイズに合わないため、効率よく酸素を吸うことができません。改めて子ども用の酸素マスクの大切さを痛感しました。

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