【Blog】 弟のおかげで病気を発見できたピッチちゃんのお話し

今日は、治療中のピッチちゃん8歳を紹介します。

2018年9月のある日、姉弟ゲンカ中のピッチちゃん。
弟に「えいっ!」とお腹を蹴られてしまいます。
あまりにも痛がるピッチちゃんに、お母さんが駆け寄ってお腹をさすってみると、不思議な固いしこりがありました。

「ピッチの体に何が起きているの!?」

自宅から車で4時間離れたプノンペンにある小児病院で検査を受けました。

「肝臓にがんの疑いがあります」

医師からそう言われたお母さんは、一気に緊張と不安に襲われました。
カンボジアでは、がんは治らない病気といわれていたからです。

その後、ピッチちゃんはジャパンハートと出会います。
10月5日、お腹を開いて腫瘍の一部を取り出し、詳しく検査をしました。
すると、やはり肝臓にがんがありました。
でも、幸いなことにまだ他の臓器へ広がっていなかったので、治療を行えば十分に治る可能性があることが分かりました。

治療方針は、まず抗がん剤(化学療法)で肝臓にできた腫瘍を小さくすること。
そして、小さくなった腫瘍を手術で取り除くこと。

ピッチちゃんは、抗がん剤による治療を一生懸命頑張ります。
そして、12月26日、日本から来た小児外科医チームによって、10時間を超える手術が行われました。
ついに、お腹にひそんでいた腫瘍が取り除かれました。

今は再発しないように抗がん剤治療を再開。がんを早期発見できたこともあって、ピッチちゃんは順調に快方に向かっています。

「退院したら、一緒にいろんなところへ行きたいね」というお母さんに、
「でも、ここのお医者さんが大好きだから、治療が終わっても出なくてもいいかな」というピッチちゃん。

「将来は学校に行って、お医者さんになりたいんですって」というお母さんの横で、照れながらうなずくピッチちゃん。
7か月間病気と闘うなかで、新たな夢が芽生えたようです。

カンボジアでは小児がんになっても、ピッチちゃんのように早い段階で発見することは、難しい場合がほとんど。手遅れの状態で病院へ運ばれることが少なくないのです。

さらに、がんだと分かっても、高額な治療を長期で続けることが難しく、途中であきらめてしまうことも数多くあります。

そんな子どもたちを一人でも多く救えるように、ジャパンハートはこれからも、がんと闘う子どもとその家族を支えていきます。