【Blog】 日本式の妊婦健診を受け続けたお母さんのお話

今日は、妊娠してから出産まで、日本式の妊婦健診を受けたお母さんのお話です。

カンボジア政府は、妊娠期間中に最低4回の健診を受けるよう勧めていますが、専門知識のない医療者が超音波検査を行うことも多く、適切な妊婦健診や保健指導を受けられる場所が少ないのが現実です。
日本では、すべての妊婦さんが妊娠期間中に14回程度の健診を受けています。ここの妊婦健診室でも、定期的な超音波検査、個別の保健指導や母親学級の開催など、日本式のケアを行なっています。

5月にチャンティーさんは3人目の赤ちゃんを出産しました。
この赤ちゃんにはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいて、お兄ちゃんが甲斐甲斐しく赤ちゃんとお母さんの身の回りのお世話をしています。

お兄ちゃんを出産した15年前の当時はプノンペン市内の病院で2回エコーをしてもらっただけだったそうで、産後もすぐに退院し、その後の健診も受けたことはなかったそうです。
今回の妊娠では、助産師の言葉を守って、14回の妊婦健診と、産後3日間の入院を通し、母子ともに必要なケアを受けました。
チャンティーさんが初めてジャパンハートの妊婦健診室に来たのは去年の10月。助産師たちは、赤ちゃんがお豆よりもっと小さな大きさの頃から、ずーっと赤ちゃんの成長を見守ってきました。
その赤ちゃんにようやく会えた喜びを、お母さんやお兄ちゃんお姉ちゃんたちと分かち合えることの幸せは、何にも代えがたいものです。

妊婦健診にたくさん通うことが、まだまだ一般的でないカンボジアで、なぜチャンティーさんは通い続けたのでしょうか。
チャンティーさんは言います。
「赤ちゃんの状態に問題がないかをしっかりチェックしてくれるからです。良いケアも受けることができます。妊娠中は何を食べるべきか、母乳のこと、赤ちゃんに必要なケアを教えてくれますから」

カンボジアでは、産後のケアを受けること自体もまだ普及していません。チャンティーさん自身も以前の出産では入院しませんでしたが、今は、産後入院の大切さを実感しています。

「自宅に帰ってしまう方が大変です。産後の赤ちゃんに何か問題が起きたときにすぐ対応してくれる助産師さんがいる環境の方が安心できます」

チャンティーさんのように妊婦健診と産後3日間のケアを一人でも多くのお母さんに安心して受けてもらいたい。
わたしたちは大切な命を一緒に守るために、今日も真摯に一人ひとりの妊婦さんとの時間を大切にし、向き合っていきます。

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