【Blog】 滅菌器のお話

今日は、病院の名わき役、滅菌器のお話です。

「傷の手当てが必要な患者さんは、あと何人いる?」

ナースステーションでよく飛び交う質問です。

ジャパンハートこども医療センターでは、手術後の患者さんや、皮膚にばい菌が入り化膿してしまった患者さんの手当てをすることが多く、滅菌器は無くてはならない大事な存在です。

カンボジアでは、とにかく傷の手当てが必要な患者さんが多いことに驚かされます。

最も多いのは、「膿瘍(のうよう)」です。
膿瘍とは、身体の組織の一部にうみが溜まる症状で、細菌に感染することで引き起こされ、不衛生な環境のなかでできやすいといわれています。

日本での膿瘍の処置は、多くの場合、管からうみを吸引する方法をとります。でも、ここでは日本にいたら想像もつかいないほど、膿瘍が大きく腫れてしまい、切開しなければ治りません。切開した傷口は退院するまで毎日洗浄します。

そこで必要なものが、滅菌処理された、ガーゼ、メス刃、ハサミなど手術室で使用する器具等です。

日本の病院では一般的に、あらかじめ滅菌・個包装されたガーゼを購入し、繰り返し使用する器械は滅菌室で大きな機器に入れてまとめて滅菌します。

しかしここでは、資源を最大限有効活用するために、ガーゼを自分たちで適当なサイズに切ってたたみ、小さい滅菌器に入れて滅菌消毒されたものを使用しています。

今年2月にいただいたご寄付によって、新しい滅菌器が病院に届きました。

この新しい滅菌器は簡単な手順で滅菌ができ、使いやすくとても助かっています。
傷口の手当てを必要とする患者さんに、いつでも対応できるように準備ができました。

今後、カンボジアでより多くの子どもたちの治療を実現するために、滅菌器の活躍の場も一層増えていく予定です。

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