【Blog】 3月16日に生まれた、いのち

今日は新米カンボジア人助産師、リクスマイがつないだ命のお話です。

ジャパンハートこども医療センターでは、隣接している国立病院(以下、ポンネルー病院)でお産をしたお母さんと赤ちゃんを退院まで受け入れています。

時には赤ちゃんに心肺蘇生をすることがあります。
緊急時に連携して上手に対応ができるように、日頃から定期的に新生児蘇生法の訓練をしています。

3月16日の暑い真昼、新人のカンボジア人助産師リクスマイと日本人のベテラン助産師がポンネルー病院でのお産に入っていました。

お母さんは初産で、赤ちゃんはなかなか生まれてきませんでした。
やっとのことで赤ちゃんは生まれたものの、すぐには泣いてくれません。
赤ちゃんを刺激して泣くように促しますが、いくらやっても泣きはじめません。

そこで、リクスマイは、あらかじめ学んでいた新生児蘇生法を自ら実践。
その動きはとてもスムーズで、一緒に心配蘇生をしていてとても心強く感じられるほどです。

人工呼吸をして、赤ちゃんが自分で呼吸を始めるのを待ちます。
蘇生を続けて5分、赤ちゃんはようやく自分で呼吸をはじめました。

しかし、まだ皮膚の色は青いまま。酸素マスクを使いながらジャパンハートの病院に搬送します。
赤ちゃんはようやく泣き始め、しっかりと呼吸を始めました。青白かった頰にも赤みが戻ってきます。

2人の助産師の地道な努力と連携が、赤ちゃんを救ったのです。

「泣く赤ちゃんを見てとてもうれしかったのと同時に、リクスマイの成長も感じられて、とてもうれしかった。
ありがとう」と、先輩助産師からの言葉を聞いて、リクスマイの笑顔がとても輝いて見えました。

3月16日は赤ちゃんの誕生と、新米カンボジア人助産師が、一人前の助産師へと確実に1歩前進した一日でした。

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