【Blog】スレイネァちゃん (手術前までのお話)

赤ちゃんの時に筋肉のがんを発症して、手術を受けたスレイネァちゃん。

8歳になって小学校にも元気に通い、がんは完治したと思っていましたが、昨年12月に再発。再び闘病生活が始まりました。

ジャパンハート医療センターを受診してくれましたが、小児病棟の開院前でがん治療を行っていなかったため、プノンペンの公立病院を紹介しました。2つの公立病院で半年ほど頑張って治療を続けていましたが、お金が続かなくなり、カンボジア北西部のチャリティ病院に入院していたそうです。お母さんも仕事をやめ、お父さんもクーラーの修理の仕事を2か月休んでスレイネァちゃんの看病をしていましたが、いよいよ仕事に戻らねばならず、自宅のあるプノンペンに帰ることになりました。スレイネァちゃんの治療を経済的に続けられるか不安に思っていたところ、8月にジャパンハート子ども医療センターが開院し、入院することになりました。

スレイネァちゃんは残念ながら、来院した当初から根治はとても難しい状況でした。

そのため、スタッフで話し合い、最期の時までできるだけ家族で穏やかな生活を送れるようにと、緩和ケアとして化学治療と痛みをコントロールするため右腕を切る手術を9月に実施することにしました。

入院当初は痛みで寝られず、泣いている日々が続いていましたが、化学療法が効き、痛みが緩和されて一時帰宅できるほど元気になりました。

9月に一時帰宅する際、「今度お誕生日会をするの!」と嬉しそうに話してくれました。

ところが、スレイネァちゃんのお誕生日は9月ではなく11月。

スタッフが不思議に思って「どうしてもうお誕生日会をするの?」と聞くと、

「両手で誕生日ケーキを持っている写真が撮りたいから」と。

手術で右腕がなくなる前にお誕生日会をしたかったのですね。

なんともやりきれない気持ちと、厳しい闘病の中でも、可愛い姿で家族とお誕生日ケーキを囲みたいという8歳の女の子の気持ちが痛いほど伝わってきました。